【ジョジョ】虹村形兆ってどんな人物だったの?スタンドは?

『ジョジョ』第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する虹村億泰の実兄、虹村形兆は、入手ルートは不明ですが「弓と矢」を所持し、無差別に人々をスタンド使いにしていました。

彼の目的は、父親がDIOの配下となり、化け物となってしまったため、父親を殺せるスタンド使いを生み出すことです。

けれども形兆は幾人ものスタンド使いを生み出すうちに、父親を救う方法がないことを思い知らされました。

なお、片桐安十郎(アンジェロ)の形兆の回想と実際の登場時の口調が異なりますが、アニメ版では統一されています。

そんな形兆を、深堀りしてみました。

【ジョジョ】形兆と億泰:家族の絆と戦いの苦悩

形兆は、兆、TRILLIONという言葉が刺繍された改造学ランを着ており、その顔立ちは荒んで老成した雰囲気を放っています。

形兆は沈着冷静で決断力と判断力に優れており、緻密な戦略の下での戦闘を得意としています。

彼は非常に几帳面な性格であり、それを象徴する有名な台詞があります。

彼は語ります。

「お前は一枚のCDを聞き終わったら、キチッとケースにしまってから次のCDを聞くだろう?誰だってそーする。俺もそーする」。

兄のこのような性格から、弟である億泰は自分自身を「頭が悪い」と評価しており、重要な決断を常に兄に任せていました。

億泰は無能とされていますが、ザ・ハンドは彼を思い出すだけでゾッとすると形兆は述べています。

それは、瞬間移動で本体を目の前に引っ張られた場合、バッド・カンパニーの攻撃が役に立たず、むしろ自分自身に被弾してしまうからです。

形兆は正面切っての勝負ではかなり不利な立場に立たされるのです。

目的を達成するためには、形兆は肉親に対しても情を捨てる冷徹さを持っています。

しかし、彼は怪物となった父を死なせて楽にさせてやりたいという言葉や、億泰を守るために命を捧げていった最期からは、内心では彼なりに家族を愛していたのではないかと思われます。

【ジョジョ】形兆の複雑な心情と孤独な戦い

形兆はアンジェロが東方仗助に敗れたことを知ると、仗助を殺そうと考えるようになりました。

彼は仗助に対抗するために億泰を戦わせましたが、結果は敗北に終わりました。

それから形兆は康一を矢で射抜いて拉致し、仗助を誘き寄せて自ら戦うことにしました。

彼はスタンド「バッド・カンパニー」(極悪中隊)という多数の小型兵士を従え、仗助を完全に圧倒しました。

けれども億泰がバッド・カンパニーの攻撃範囲に入ってしまい、誤射されるという状況に陥りました。

形兆は億泰をバカな弟と見下し、侮蔑の目で彼を見ていました。

その後、康一の復活を見届けるために形兆は仗助の前に現れます。

彼はバッド・カンパニーによる包囲網を完成させ、仗助を完全に追い詰めました。

しかし、驚くことに仗助は座り込んで降伏したように見えました。

形兆は余裕を持って死刑宣告をしましたが、直後にバッド・カンパニーが放ったミサイルがクレイジー・ダイヤモンドの能力で再生され、形兆の顔面に大ダメージを与えました。

彼は気絶し、敗北を喫しました。

形兆は仗助を追い詰めながらも、自分の能力を逆手に取られて敗北したことに皮肉を感じます。

同じく彼を無能と見下していた弟と同じ敗因だったのです。

その間に仗助と康一は父親の姿を見つけてしまい、形兆は弓と矢を手にして過去の出来事を涙ながらに語りました。

形兆は父親が家族を大切にしていることを知るために、無意味に箱を漁っていた父親に暴力を振るっていました。

しかし、仗助の力で箱の中の家族の写真が復元され、父親の家族への思いが形兆・億泰兄弟に伝わりました。

仗助は形兆に対して、父親を助けられるスタンド使いを探すなら協力すると告げました。

億泰や康一の説得もありましたが、形兆は既に多くの町の人々を殺していたことに強い罪悪感を抱いており、後戻りはできないと反発しました。

しかし、その直後に音石明の「レッド・ホット・チリ・ペッパー」が「弓と矢」を奪いに襲いかかりました。

形兆は億泰を庇って胸を貫かれ、電線に引きずり込まれました。

彼は弟に「お前はいつだって俺の足手まといだったぜ」と言い残し、死亡しました。

形兆の死体は黒焦げの状態で電線の上に放置され、仗助たちに発見されました。

彼は杜王町の西の霊園に埋葬されました。

形兆は家族に対する愛憎入り交じった複雑な感情を抱えていました。

彼は目的のためには非情な行動も見せましたが、その目的は父親のためであり、弟を庇って死ぬなど家族想いな一面も持っていました。

億泰が吉良吉影に殺されかけた時の形兆との夢のやり取りは、まさに兄貴の存在を示していました。

「どこへ行くんだ、億泰」「億泰…行き先を決めるのは、おまえだ」という言葉が交わされました。

【ジョジョ】バッド・カンパニー:形兆の群体型スタンドの脅威

バッド・カンパニーは「ジョジョの奇妙な冒険」第四部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する虹村形兆のスタンドであり、その名前はイギリスのロックバンド「バッド・カンパニー」から取られています。

このスタンドは、ジョジョシリーズにおける群体型スタンドの先駆け的存在であり、小さな兵士たちが一糸乱れぬ攻撃を仕掛けるという特徴を持っています。

スタンド自体の殺傷力は高く、兵士たちは非常に小さいながらも火器を装備し、高度な兵器や爆発物を使用することができます。

ただし、射程距離はやや短いため、形兆は敵を誘導して暗所から攻撃する戦術を採用しています。

バッド・カンパニーの構成は、歩兵60体、戦車7台、戦闘ヘリ「アパッチ」4機で構成されています。

戦車のモデルは米軍のM1エイブラムスであると思われますが、作画資料の変更により一部でT-55のように描かれている箇所もあります。

兵士たちは人間の10分の1ほどのスケールで、ベトナム戦争時のアメリカ海兵隊をモデルにした特殊な個体が登場しています。

兵士1体1体の力はそれほど強くはありませんが、彼らはミニチュアサイズのM16カービン・ライフルとパラシュートを装備しており、非常に高い攻撃精度を持っています。

彼らの攻撃は直線や図形を形作り、小さな傷ですら貫通力が高く、ターゲットに重傷を負わせたり、物体を破壊することができます。

戦車やヘリコプターの攻撃は屋敷全体を揺るがすような爆発を引き起こします。

バッド・カンパニーの兵士たちは形兆の几帳面な性格により非常に規律正しく行動し、本体の意思通りに正確無比な攻撃を行います。

彼らは釘や他の攻撃を空中で撃ち落とすことも可能です。

しかし、予測できない出来事に対しては応戦が遅れることもあり、敵の奇襲によって致命的なダメージを受ける場合もあります。

バッド・カンパニーは閉所での戦いや待ち伏せなどにおいて優れた戦術を持つスタンドであり、形兆が包囲戦で姿を隠し続けていた場合、仗助さえも敗北する可能性が高いと言えます。

まとめ

ジョジョ4部の虹村形兆と、彼のスタンドについて書いてみました。

彼の有名なセリフの一部分、「誰だってそーする。俺もそーする」はネタとしても良く使われます。

形兆は、難しい立場に置かれた人物だったと思います。

父親のことだけ考えているわけにもいかず、バカで可愛い弟の面倒も見なくてはいけない。

それでも死ぬ間際、形兆はきっと救われていたと思います。

仗助のクレイジーダイヤモンドで、父親が何をしていたのか知ることが出来て。

そして、億泰が死にかけた時に出てきた形兆は、やっぱり「兄貴」だなあ!と思わせてくれるのにふさわしいカッコよさだったと思います。

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