エンポリオは、ジョジョ6部「ストーンオーシャン」に登場するスタンド使いの少年であり、グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所で徐倫の仲間となりました。
彼はジョジョ6部の終盤で重要な役割を果たし、プッチ神父による世界の一巡を唯一逃れ、彼の野望を阻止しました。
この記事では、エンポリオの最後や一巡を逃れた後の彼の運命、再登場の可能性について詳しく紹介します。
ジョジョ6部の結末とエンポリオの再登場の可能性
物語のラストでは、エンポリオはプッチ神父との壮絶な戦いの中で徐倫によって逃がされますが、他の仲間たちは全滅してしまいます。
プッチ神父のスタンド「メイド・イン・ヘブン」により時間が加速され、宇宙は最果ての特異点まで到達し、新たな世界が生まれました。
新しい世界にたどり着いたのは、エンポリオだけでした。
彼は似ているが別人である人物たちを見つけます。
しかしその後、プッチ神父が現れ、新しい世界に到達してしまった徐倫の仲間、エンポリオを排除しようとします。
エンポリオは徐倫たちですら倒せなかったプッチ神父に対峙することとなります。
新たな世界で、エンポリオは再びグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所にいました。
そこで彼はプッチ神父と対峙し、プッチ神父はエンポリオを抹殺しようとします。
しかし、プッチ神父が作り出した新しい世界では、彼以外の人々は一巡前の出来事に縛られており、運命を回避することはできません。
エンポリオ自身も一巡前の出来事を覚えていましたが、運命に逆らうことはできませんでした。
彼はただ逃げ回るしかありませんでした。
しかし、エンポリオはウェザー・リポートのスタンドディスクを徐倫から託されており、それをプッチ神父に利用させることで状況を変えることに成功します。
プッチ神父は時を加速させ、素早く行動できるようにしましたが、エンポリオはウェザー・リポートの能力を使って大気中の酸素を集めました。酸素は生命に必要な要素ですが、高濃度になると猛毒となります。
時を加速していたプッチ神父は高濃度の酸素により行動不能に陥ります。
エンポリオはウェザー・リポートのスタンドの力を借りてプッチ神父を倒すことに成功しました。
そして物語は次の展開に進みます。
エンポリオは新しい世界で1人でグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所の前に立っています。
そこにはエルメェスに似た女性やアナスイに似た男性が現れます。さらには徐倫に瓜二つな女性も現れ、彼女は「アイリン」と名乗ります。
エンポリオは彼らと共に旅に出ることになり、ウェザー・リポートのようなヒッチハイカーも仲間に加わります。
ジョジョ6部「ストーンオーシャン」の物語はここで終わりますが、エンポリオは新しい世界で前の世界の記憶を持ったまま生きていくことが示されています。
エンポリオの再登場の可能性については、現時点では明確な情報はありません。
ジョジョシリーズの最新部である「The JOJOLands」の舞台がハワイであるため、アメリカにいたエンポリオが再登場する可能性は否定できません。
ただし、具体的な展開や情報はまだ明らかにされていません。
エンポリオが一巡しなかった理由とプッチ神父への挑戦
さて、エンポリオの物語の結末やその後の可能性、さらには彼が一巡しなかった理由やプッチ神父を倒せた理由について考察してみたいと思います。
エンポリオが一巡しなかった理由について考えましょう。
物語のクライマックスでは、プッチ神父が「メイド・イン・ヘブン」という能力を使い、世界を一巡させようとしていました。
彼は一巡後の世界において、運命を知り、覚悟を持って生きることが幸福につながると考えていました。
しかし、プッチ神父はエンポリオの存在を脅威とみなし、自分を倒す可能性を排除したかったのです。
そのため、完全に一巡する前に時の加速を解除し、エンポリオを始末しようとしました。
しかし、エンポリオは彼に立ち向かい、プッチ神父を倒すことに成功しました。
これにより、エンポリオは一巡する運命から逃れることができたのです。
次に、エンポリオがプッチ神父を倒せた理由について考えてみましょう。
新たな世界が始まった後、エンポリオの行動はすべて運命によって制御されていました。
絶望的な状況の中で、彼は最終的にプッチ神父を打倒します。
その理由は、エンポリオが「プッチ神父だけが運命を変えられる」という不利な状況を利用したからです。
エンポリオはウェザー・リポートのスタンドディスクを取り出し、プッチ神父に自分に押し込むように誘導しました。
これによって、エンポリオは前の世界では起こらなかった出来事である「ウェザー・リポートのスタンド能力を手に入れる」という状況を引き起こし、プッチ神父を打倒するための突破口を作り出したのです。
さらに、エンポリオが徐倫に骨を渡したシーンや理由についても考察してみましょう。
ジョジョ6部の物語の初期に描かれたこのシーンでは、エンポリオが徐倫に骨を渡し、彼女が窮地を脱することに繋がります。
この骨を渡した理由は長らく謎とされてきましたが、いくつかの考察が存在します。
一つ目の考察は、エンポリオが骨をお守りとして渡したというものです。
エンポリオはこの骨を、亡くなった母親の仙骨としていました。
仙骨は東洋医学では神秘的なパワーを持つとされており、エンポリオは徐倫がこの力に守られるように願って骨を渡した可能性があります。
二つ目の考察は、エンポリオが既に二周目であり、何が起きるかを知っていたというものです。
物語の終盤では、プッチ神父が世界を一巡させることに失敗しますが、実はすでに世界は一巡した後だった可能性があります。
エンポリオの「面会人が来る」という警告や、次の日にプッチ神父の罠を打破するための骨を渡すシーンは、この可能性を示唆しています。
エンポリオは無意識に世界が二周目であることを覚えていたのかもしれません。
これらの考察から、エンポリオの物語や彼の行動の意味が明らかになります。
彼の一巡しなかった理由やプッチ神父を倒せた理由、さらには徐倫に骨を渡したシーンやその理由についての考察を通じて、ジョジョの奇妙な冒険第6部「ストーンオーシャン」の世界をより深く理解することができるでしょう。
まとめ
エンポリオは子どもながらも勇敢で、機転の利く少年だったと思います。
彼がいなかったら、6部はプッチ神父の手に落ちていたでしょう。
新しい世界で、彼が上手く生きていけることを祈ります。
それにしても、6部は主人公たちが全滅してしまうところが、どうしても後味が悪い気がします。
今までの冒険は何だったの?という気にさせられるからです。
そして、1部からの話も何だったの?という気にさせられます。
だからこそ、一巡前の世界の記憶を持つエンポリオが、まぶしく見えるのかもしれません。
ジョジョ唯一の希望。
そんな気がします。
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