カーズは、ジョジョの奇妙な冒険第2部「戦闘潮流」に出てくる、「柱の男」たちの親玉です。
石仮面を作り出した古代人として、主人公ジョセフやシーザーの前に立ちふさがる相手のひとりです。
カーズは、同じ「柱の男」であるエシディシやワムウと異なり、冷静沈着さとともに卑怯さや狡猾さを兼ねそろえています。
そんなカーズですが、その最後はどのようなものだったのでしょうか?
【ジョジョ】カーズの最後はどうだったの?
結論から申し上げますと、カーズは死にません。
いえ、死ねない体になって、死ぬことが出来なくなり困ったことになります。
なんかこれだな…
例えが偏ってますがジョジョのカーズの最後の一節「考えるのをやめた」これがふと頭をよぎりましてニュースはもちろん大事だけどまずはちゃんと食べてちゃんと寝てちゃんと手を洗ってってのをやれば後は無駄に考えてはならんよねと、当たり前のことだったわね pic.twitter.com/JKbS0MQMWl
— 料理するみーあ。さん (@kitchen_mia) April 11, 2020
【ジョジョ】究極生物の末路とは?
ワムウとの戦いの後、ジョジョはリサリサとカーズの戦いを見守っていました。
カーズはリサリサに、自分には武器があるがリサリサにはないことから、好きな武器を選べと言いますが、彼女は「この自分のマフラーで十分」と言います。
そしてリサリサを心配するジョジョには、「たかが20歳前の小僧に心配されるほどやわな人生は送っていない」とその気持ちを一蹴します。(ジョジョは「さすが50歳」と言います)
そうして戦いが始まるのですが、カーズにはまるで殺気が無く、リサリサはその気配を読むのに苦労します。
けれども石の柱の中から出てきたカーズを瞬時にマフラーで捕らえ、リサリサは波紋で仕留めます。
その瞬間でした。
リサリサの胸からカーズの輝彩滑刀が突き出したのは。
実は、今までリサリサが戦っていたのはカーズの影武者をしていた吸血鬼で、本物のカーズはリサリサを仕留めるチャンスをうかがって、潜んでいたのです。
カーズ本人にリサリサと戦う意志がなかったため、殺気もなかったというわけです。
そうしてカーズはリサリサにとどめの一撃を食らわせると、リサリサからエイジャの赤石を奪います。
その後、配下の吸血鬼たちにジョジョの始末を命じます。
大勢の吸血鬼たちを相手にするジョジョですが、先ほどのワムウ戦で消耗しきっており、弱い波紋しか練れません。
絶体絶命のピンチと思われたとき、ナチス軍を率いるシュトロハイムと、スピードワゴン財団の特別科学戦闘隊が現れました。スピードワゴンとスモーキーも共にいます。
彼らは強力な紫外線を吸血鬼に浴びせて、次々に殲滅していきます。
その隙にジョジョはカーズに近づき、接近戦にもつれ込もうとしますが、カーズはリサリサを人質にとり、ジョジョの動きを封じます。
けれどもジョジョは得意の頭脳戦でこのピンチを切り抜けます。
カーズを見事に出し抜き、カーズの右腕を波紋で粉砕するシーンに、スカッとされた方も多いのではないでしょうか。
そうしてジョジョは高台からカーズを転落させ、リサリサを救い出します。
実はリサリサはジョジョの本当の母親なのですが、ジョジョはそのことを知りません。
スピードワゴンとスモーキーは、そのことをジョジョに伝えに来たのですが、今はそれどころではない状況でした。
シュトロハイムたちはようやく高台から転落したカーズのそばに来て、カーズに紫外線を当ててとどめを刺そうとします。
その時、スピードワゴンが異変に気付きました。
カーズがエイジャの赤石をはめた石仮面を被っていることを。
スピードワゴンは慌ててシュトロハイムを止めますが、時すでに遅く、紫外線はカーズに照射されてしまっていました。
エイジャの赤石をはめた石仮面は骨針をカーズの頭に食い込ませ、砕け散ります。
そしてカーズはゆっくりと起き上がります。
ですが、まだジョジョによって傷つけられた右手は完治していません。
シュウシュウと波紋法によるダメージを表す蒸気を上げながら、カーズの右手は溶けてそのままになっていました。
シュトロハイムが言います。
「きゅ、究極の生物なんてバカな!か、完全なる生物なんてなれるものかァ!」
カーズは周りの喧騒をよそに、何かを探すようにきょろきょろとあたりを見渡していました。
ふと、野生のリスに目が留まったようでリスをじっとみつめます。
すると、カーズの右手がみるみるうちにリスへと変化しました。
一見するとかわいらしいリスでしたが、その正体は極めて残忍で共謀。
仲間と思って近づいてきた野生のリスを食いちらかし、シュトロハイムの腹に風穴をあけ、ドイツ兵の腹から顔にかけてを引きちぎると、カーズの右手に戻りました。
そうこうしているうちに、夜明けがやってきます。
ジョジョたちはカーズが太陽の光に弱いことを知っているので、やった、夜明けだ!とその場は湧きますが、カーズは太陽を背にただ、立っていました。
カーズに弱点は何一つ無くなったのです。
究極の生命体、カーズの誕生に皆が絶望感で打ちひしがれる中、ジョジョはたった一つだけ策はあると言います。
しかも、とっておきのやつだと。
スモーキーだけが察して、があんといった顔になります。
ジョジョの策とは逃げること。
その場からダッシュで逃げ出します。
カーズはすかさず両腕を鳥の翼にしてジョジョを追いかけてきます。
カーズの考えはこうです。
波紋戦士などどうでもいいが、ジョジョを倒すことはワムウやエシディシに対しての復讐であり、そして自分という存在への誕生祝いだと。
ジョジョは追いつかれそうになりますが、何とかナチスの軍用機に乗り込み、空へと逃げます。
空の上ではカーズが羽根をミサイルのように機体に打ち出してきたり、その羽根がピラニアになって機体を食い破ったり、果ては巨大なタコの足がプロペラ機のプロペラに絡みついたりと散々な状態になっていきます。
けれどもジョジョは当初の目的、火山のある半島のところまで飛行機を操縦するのに成功しました。
パラシュートをおとりにつかい、カーズの気を引いたジョジョは、そのままカーズとともに火口の中に機体を突っ込ませます。
そのまま散るかと思われましたが、シュトロハイムが軍用機に乗り込んでおり、ジョジョを抱いて飛行機から飛び出します。
そうして火口の手前の地面に着地するのです。
シュトロハイムの体は半分が機械となっていて、両足の機械は破壊されましたがジョジョとシュトロハイム、二人はなんとか生き延びることができました。
カーズは溶岩の中に突っ込んでいて、貝やカニのようなプロテクターを身にまとって溶岩から身を守ろうとしましたが、それが利かず溶岩の中に崩れ去っていきます。
二人は「勝った!」と喜びますが、喜びもつかの間、ジョジョの左手はカーズに切断されます。
声にならぬうめき声を上げるジョジョ。
それを嘲笑うカーズ。
カーズが次にまとったプロテクターは泡状のものでした。
表面が焼けこげる前に次の泡を作り出し、繰り返しそれを行うことで溶岩を克服したのです。
カーズは波紋でジョジョにとどめを刺そうとします。
太陽を克服したカーズにとってそれは、いともたやすいことでした。
しかも、究極生物であるカーズが練る波紋はジョジョの波紋の威力の数百倍あります。
肉が溶けて気化するレベルの波紋です。
ジョジョの脳天めがけて、カーズの一撃が落ちました。
しかし、ジョジョの生存本能が、ジョジョの直感をプッシュしました。
カーズの一撃の前に、エイジャの赤石をかざしていたのです。
すると赤石はカーズの数百倍の威力を持つ波紋を一点に増幅、凝縮させ、マグマの中に突き入れました。
そうして火山の噴火が始まります。
噴火によりカーズとジョジョが乗った岩盤が吹き上げられ、カーズは鳥に変身してそこから逃れようとします。
そこへジョジョの切断された左手が突き刺さります。
カーズは「これも計算のうちかジョジョ!」とジョジョを振り返りますが、その一瞬でまた下からの灼弾岩によってさらに上へ上へと押し上げられてしまいます。
そうして地球外へと放出されてしまったカーズ。
地球に戻ろうと空気を噴射させて軌道修正を計ろうとしますが、空気は宇宙空間ではカーズの体内から外に出ただけで凍り付いてしまいます。
地球に戻ることが出来なくなったカーズは永遠に宇宙をさまようことになるのでした。
【ジョジョ】カーズの最後はどうだったの?:まとめ
ジョジョとカーズの戦い、およびカーズの最後について書かせて頂きました。
カーズがもし、波紋使いではなくスタンド使いと戦っていたら、どうなっていたのでしょうか。
色々妄想は膨らみますが、カーズは「倒せない生物」ということで、地球から追放されたのだと思います。
なので、やはりスタンド使いでも倒せなかったのではないでしょうか?
荒木先生に聞いてみたいですね。「歴代のボスキャラで誰が最強なのか」と。
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