『ジョジョ』4部、「ダイヤモンドは砕けない」は、S市杜王町という場所で全てが起き、全てが解決するというちょっと不思議な設定となっています。
虹村億泰は、そんな杜王町の高校に通う、高校生です。
4部の主人公である東方仗助の良き相棒で、スタンド「ザ・ハンド」の使い手です。
そんな億泰の父親ですが、見た目は非常に醜悪な姿をしています。
どうしてそんな姿になってしまったのでしょうか。
【ジョジョ】億泰の父親はどうして化け物に?
そもそも、虹村億泰と形兆の父は、初めから化け物の姿でいたわけではありませんでした。
彼は、とある会社を経営していましたが、妻が病死し、その上会社が倒産して莫大な借金を抱えてしまいます。
そして、息子2人(形兆、億泰)に暴力を振るうほど、生活は困窮したものになってしまいました。
けれどもある時、父親はDIOの部下となり、額に肉の芽を埋めこまれたものの、莫大な金を手に入れて生活は一転します。
借金を返済し、幸せな生活がそこからは続くものだと思われました。
しかし、第3部ラストにて承太郎がDIOを倒したことで、肉の芽が暴走。
DIOの肉の芽は億泰の父親を飲み込んで、醜悪な化け物の姿へと変えてしまいます。
父親は知性や言語能力を失い、知性も低下してしまいました。
肉体は不死身で驚異的な再生能力を持っており、父親を殺す手段は限られてしまっています。
過去の思い出や理性はおぼろげながら残っているようで、家族の写真を探して一日中ガラクタの中を引っかき回しています。
それが形兆には勘に触るようで、父親であったその化け物に暴力をふるい、化け物を殺すことが出来るスタンド使いが現れるまで、無差別に「矢」の力をふるっていました。
【ジョジョ】億泰の父親の最後はどうなるの?
吉良吉影を倒した4部終了後は、億泰の父親は猫草(ストレイ・キャット)と仲良くなり、億泰、億泰の父、猫草の2人と1匹で一緒に暮らしているようです。
コミックスではあまり取り上げられなかったのですが(億泰の父とストレイ・キャットとの絵の1カットしかなかった)、アニメ版ではちょっとした描写がされています。
アニメ版のエンディングでは、億泰が父親をつれてトニオの店に料理を食べに行き、食事をする風景が描かれているのです。
その際、父親が体をかきむしるしぐさをしたため、これは?と期待した億泰でしたが、単に血色の良い健康な化け物になっただけだったというオチでした。
これからも億泰の父は、たとえ億泰が死んでもそのまま生きていくのだろうなと思うと切なくなりますが、ストレイ・キャットがいると思うと少し救われる気がします。
なお、コミックス、アニメ版ともに「父親」や「化け物」で名前が無かったのですが、実写映画版では「虹村万作」という名前が付いているそうです。
【ジョジョ】億泰の父親はどうして化け物に?:まとめ
ジョジョの奇妙な冒険第4部に出てくる、虹村兄弟(形兆・億泰)の父親について書いてみました。
億泰の父親は、初めに仗助が形兆や億泰と出会った時に、何もないガラクタをゴソゴソと漁っていて、それにイラついた形兆が父親をボコボコに蹴り飛ばしていました。
けれども仗助は、その行為には何か意味があると感じて、クレイジーダイヤモンドでガラクタを元の形に戻します。
すると、ガラクタは箱になり、その中には形兆ら家族の写った写真が出てくるのです。
父親はその写真を見て、声にならないうめき声をあげ、泣きだします。
それを陰から見ていた億泰も、父親の行動の意味を悟って泣いていたのでした。
このシーンが、筆者は億泰がらみのエピソードでは一番好きです。
これで形兆が生きていてくれたら万万歳だったのですが……。
それはさすがに敵わなかったですね。残念です。
これからの虹村家に、幸あれ!
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