アナスイとは、『ジョジョ』の第六部、「ストーンオーシャン」に出てくる男性キャラ、ナルシソ・アナスイのことです。
第六部主人公、空条徐倫(ジョリーン)の仲間、F・F(フー・ファイターズ)に徐倫と結婚することを条件に力を貸すと言ってくるこの男ですが、初登場時の絵柄が何かおかしいのです。
どうおかしいのか。調べてみました。
【ジョジョ】アナスイの初登場シーンは女性だった?
アナスイの初登場シーンはコミックス第3巻(66巻)です。
この時のアナスイは、「初期アナスイ」と呼ばれ、明らかに女性です。
コミックスでは上半身しか描かれていないのですが、一緒に描かれている男性、ウェザー・リポートと比べると、腕や首が細いですし、何より胸のふくらみがあります。
つまり、アナスイは始めは女性として描かれていたということになります。
それが、二度目に登場し、本格的に徐倫たちに関わるようになった際、性別が男だと明かされ、体形も筋肉質になりました。
このため、ちょっとした話題になりました。
ただし、アナスイのスタンド「ダイバー・ダウン」の能力は、物体を体に埋め込んで簡単な整形が出来るというものがあり、この能力を使っていたのだとすれば作中での矛盾は生じません。
初めの邂逅では、骨格を男から女に作り変え、女性的な姿としてエルメェスと出会っていても、ダイバー・ダウンの能力ならば不思議はないのです。
容姿は、再登場時と違って肩までくらいの短髪、首にチョーカーを3つ巻いており、タンクトップのような服装をしています。
袖は網のようになっており、露出はやや高めです。
ちなみにアニメ版ではその辺りの所は修正?が入っており、初登場時からしっかり男です。
【ジョジョ】アナスイはなぜ性別変更したの?
結論から申し上げますと、公式な発表が無いため、これに関しては分かりません。
噂では、荒木先生が「徐倫とアナスイの同性愛を書くつもりが没になった」と言われていますが、こちらも確証はありません。
ちなみに、荒木先生は2019年のイベント『Lucca Comics and Games』にて、「アナスイを初登場時に女性として描いたのはなぜか?」という問いに対して、「男女を超えた中性的なイメージを、時代がそれを少年誌でも描いていいのかなってことだったんですけど。そうですね、僕が描いた時代」
とおっしゃっていました。
同性愛を描くつもりだったということは言われていません。
噂の出どころはどこだったのでしょう……。
あとは、パーティーのバランスですね。
徐倫、エルメェス、F・F(プランクトンだけど)の女性三人に対して、男性陣はウェザー・リポートとエンポリオ少年の二人だけ。
さらにエンポリオは子供なので、アナスイを女にしてしまうと男女比が女ばかりになってしまうということになります。
そこで、アナスイを男にしてしまったのではないでしょうか?
【ジョジョ】アナスイの初登場シーンは女性だった?まとめ
アナスイは始めは女性だったのですが、何か超法規的な力?が加わって男性になりました。
それは、同性愛がダメだったのかもしれないし、時代が荒木先生に中性的なイメージを描かせてくれなかったのかもしれないし、パーティーのバランスという至極シンプルな理由だったのかもしれません。
少なくともこの件は、出版社も荒木先生も何一つ語られていないので、実際のところは分かりません。
読者にできることは、想像することだけです。
それも、ジョジョの奇妙な冒険の魅力のひとつではないでしょうか。
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