『北斗の拳』のバットは、作中おそらく最も良い方に変わったキャラクターだと思います。
子供の頃は自他ともに認めるコソ泥として牢屋につながれていました。
そこで、ケンシロウやリンと運命的な出会いを果たします。
その後、食いっぱぐれないという理由でケンシロウについていきます。
そうしてケンシロウ&バットとリンという凸凹パーティーが完成するのです。
旅の途中で、バットはケンシロウと様々な強敵たちとの戦いを間近で見てきます。
そんなバットですが、大人になるとどう変わるのでしょうか。
北斗の拳のバットは大人になるとどうなる?
バットが大人になるとどう変わるのか、以下に書いてみました。
バットは北斗神拳を使える!?
バットは、死環白(しかんはく:その目の光と共に一切の情愛を失うという破孔。突かれた者は記憶を失いながら気絶し、再びその目が開かれたとき、最初に見た人間にその情愛の全てを捧げるというもの)により記憶を失ったリンの情愛を受け止め、リンと愛し合うようになります。
けれども結婚式の当日に、「これは偽りの愛、おまえがシンに愛すべきはケンシロウ」と言ってリンに秘孔を突き、リンの記憶を奪います。
リンの記憶を奪ったもの。これは、北斗神拳なのでしょうか?
これについては少しだけヒントがありまして、「パチスロ北斗の拳 新伝説創造」に、拳法の師匠であるオグルが登場しています。
バットが己の非力さを嘆いていた時にオグルと出会い、大切なものを護りたいというその思いを買われ、拳法や兵法などを伝授された、というものです。
おそらくそこで、北斗神拳ではないにしろ、拳法や兵法をオグルなる人物に師事したのでしょう。
また、バットは幼少期よりトキ、ラオウといった強敵とケンシロウとの戦いをその目で見ています。
自分が拳法を学ぶ立場になった時、北斗神拳を自分の技として取り込むことも可能だったと考えます。
リンの記憶を奪った秘孔、技名が無いのではっきりとは分かりませんが、北斗神拳であったとしても何ら不思議はないと思います。
バットは北斗の軍のリーダー?
北斗の拳第2部の始まりでは、バットとリンが「北斗の軍」という軍隊を作り上げ、圧政を敷く群都(エリア)を次々と陥落させていきます。
そんな中でバットの存在は、リーダーとしてひと際目立ったものとなっています。
先に述べたオグルなる人物に、拳法だけでなく兵法も学んでいるバットは、たくましく、強く、賢く成長していたのです。
ただ、実際のところ北斗の軍の真のリーダーはリンだったのですが。
それでも、表立って軍を率いていたのはバットだったわけで、その見事なリーダーシップは賞賛に値すると思われます。
バットの顔面に何があった?イケメンすぎる!
幼少期のバットの顔を想像されている方、バットがあんな風に成長するとどう予想できたでしょうか。
私も全く予想できなかったです。
初めてコミックスの第2部を見た時、私はなんだこのけしからんイケメンは!と思ったものでした。
一応、『北斗の拳』内でレイはイケメンということになっていますが、レイの場合は目の下に黒いクマが常にありました。
それが気になって、どうにもイケメンには見えなかったのですよね。(レイのファンの方、ごめんなさい)
それが、バットの成長した姿を見た時に、(原先生が描く)理想のイケメンがここにいる!と思ってしまったのです。
優男風ながらマッチョで、あの時のコソ泥坊主がよくもまあこんなに立派に……。と思いました。
おそらく『北斗の拳』で一、二を争うほどのイケメン具合だと思います。
これも武論尊、原哲夫両先生のさじ加減なのでしょうが、ケンシロウのいなかった約10年間、バットはバットなりに悩み、苦しみ、戦い、それでも優しさを失わずに成長したから、今のような姿になったのだと思います。
あと、もともと武論尊、原哲夫両先生はリンとバットをくっつける気だったから、あれだけの美少女に釣り合う顔でないといけなかったのではないかな?とも思います。
北斗の拳のバットは変わりすぎたけど、変わらないものもある!
バットは幼少期と比べて、色々な面が変わりました。
その見た目、内面的な強さ、逞しさ、優しさ。
けれど、一つだけ変わらないものがあると思います。
それはリンへの想いです。
幼少期のバットのリンへの想いは、特にクローズアップされて描かれたことはありませんが、青年期のバットははっきりとアインに「おれには好きな女がいる、そいつのためならいつでも死ねる」と言っています。
そしてバットの体に刻まれた無数の傷跡は、全てリンを守るためについた傷です。
この傷こそが、幼少期からのリンに対するバットの想いを物語っているのではないのでしょうか。
北斗の拳にはケンシロウも含め、恋愛に一途な人物が多く登場しますが、このバットのリンに対する想いも、その通りだと思います。
まとめ
大人になって良い方へ変わったバットについて、まとめてみました。
北斗の軍での戦いでは、アインと互角くらいのケンカ拳法の使い手だと思いましたが、リンへ秘孔を突くなど、北斗神拳への心得もある様子。
そして北斗の軍を率いる強烈なリーダーシップ。
これだけでもバットはカッコイイ!と思ってしまいます。
さらに加えて美青年になってしまったという、かつてのバットを知る人々にとってはまさかの展開。
そんな中でも、リンへの想いだけは変わらない一途なところ。
少年時代からの一途なその思いが、とても尊い物のように思われます。
良い男になったね、バット!
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