北斗の拳の実写版に阿部寛は出ているの?どんな作品だった?

北斗の拳

『北斗の拳』には実写版がひとつ、存在します。

実写版といえば、これまでさまざまなアニメたちが煮え湯を飲まされてきました。

北斗の拳はどうだったのでしょう。そしてキャストは誰なのか。

阿部寛さんは出ていたのでしょうか。

その辺りについて、調べてみました。

北斗の拳の実写版に阿部寛は出ているの?

結論から申し上げますと、阿部寛さんは実写版には出ていません

阿部寛さんは、2006年から2008年までの3年間に全5作が制作されたアニメーション、『真救世主伝説 北斗の拳』に声優として参加されていました。

役柄は、もちろんケンシロウです。

『真救世主伝説 北斗の拳』の内容は、

  • 第一部 (映画)真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章
  • 第二部 (OVA)真救世主伝説 北斗の拳 ユリア伝
  • 第三部 (映画)真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章
  • 第四部 (OVA)真救世主伝説 北斗の拳 トキ伝
  • 第五部 (映画)真救世主伝説 北斗の拳 ZERO ケンシロウ伝

となっています。

阿部寛さん以外の主なキャストに、

  • 宇梶剛士さん(ラオウ)
  • 石田ゆり子さん(ユリア)
  • 柴咲コウさん(レイナ〈『真救世主伝説 北斗の拳』のみのキャラクター〉)
  • 大塚明夫さん(サウザー)
  • 堀内賢雄さん(トキ)

等が出演されています。

簡単に『真救世主伝説 北斗の拳』のあらすじを説明しますと、

  • 第一部…原作における「聖帝十字陵編」を映画化したもの
  • 第二部…ケンシロウやラオウがユリアに初めて出会った時から原作の第一部までをユリア視点で描いたもの
  • 第三部…原作におけるケンシロウとラオウの最終決戦をアレンジしたもの
  • 第四部…ラオウとトキの戦いを軸に、トキがどうやって北斗神拳伝承者の道を捨てながらもラオウとの死闘に望んだかを描いたもの
  • 第五部…ケンシロウがシンに敗北してから、再び対峙するまでの空白の1年を描いたもの

となっています。

北斗の拳の実写版はどんな作品だったの?

では、(阿部寛さんは出演していないですが)北斗の拳の実写版は一体どんな作品だったのでしょうか。

実写版の正式名称は、『北斗の拳 -Fist Of The North star -』です。

東映ビデオと東北新社の協力で、ハリウッドにて制作されました。

ただし、ハリウッド映画ではなく、東映Vシネマのアメリカ版である「Vアメリカ」として作られました。

全国公開は1995年4月22日。主人公のケンシロウ役には、ゲイリー・ダニエルズ。

ユリアには鷲尾いさ子さんが出演しています。リュウケンにはマルコム・マクダウェル。

吹き替え版でのメインキャラクターのキャストは、ほぼテレビアニメ版と同じ声優さんです。

内容の方ですが、原作初期のシンを倒すところまでといった感じです。

ただし、南斗六星拳や拳王といった設定は一切登場せず、ストーリーも非常に分かりづらいです。

どうして世界が崩壊したのか、どうして北斗神拳で人が殺せるのか。

全く説明の無いまま話が進んでいきます。

北斗神拳の代名詞、肉体破裂のシーンも、あるにはあるのですが非常に少なく、満足のいく出来とは言えないと感じました。

(ただ、これが封切られた当時はまだCGが主流ではなかったので、それでも頑張っていると言えば言えます)

超人的な北斗神拳の描写が少なく、この映画は世紀末という設定に通常の格闘アクションを取り入れた作品となってしまったようです。

まず、原作を知らない人間が見たら訳が分からない。

原作を知っている人間が見ても、なまじ原作の完成度が高いが故に期待値が上がり、その分ガッカリしてしまう。

シナリオや個々の役者の演技はそれほど悪くないだけに、もったいないなあと感じます。

もう少し、原作を知らない人間にも分かるようにあらすじを丁寧に描いてくれていたら、少しは違っていたのではないでしょうか。

もしくは、北斗の拳から離れて純粋なアクション映画として作っていたら……って、それはもう『北斗の拳』ではないですね。

まとめ

北斗の拳の実写に阿部寛さんが出ていたかどうかと、実写版について紹介してみました。

実際のところ、阿部寛さんは実写版には出ていなかったわけですが、どうしてそんな誤解が生まれてしまったのか、少し考えてみました。

それは、阿部寛さんの風貌に関係しているのでは?と思います。

原作と同じく面長の顔に、その背の高さ。がっしりとした体格。

テルマエ・ロマエで見せたような、原作に沿った見事なイメージが北斗の拳にも当てはまったのではないかと。

北斗キャラを演じるにふさわしかったわけですね。

これは、正解がないので何とも言えないところですが、私にはそんな気がしてやみません。

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