『北斗の拳』のトキは、死の灰を浴び、余命いくばくもない病弱なイメージが付きまといます。
けれど、トキも1人の立派な拳士。
トキの生涯、最後の戦闘となるラオウ戦では、その華麗なる技を見事に繰り出しています。
そんなトキの技は一体何があるのか、探ってみました。
北斗の拳のトキの技は?
トキは、北斗2000年の歴史の中で最も華麗な技を持つ人物です。
一つずつ、その技を紹介していきます。
北斗雨情破顔拳(ほくとうじょうはがんけん)
カサンドラの牢屋番に向かってトキが放った拳。
闘気で秘孔牽正(ひこうけんせい)を突く技。
この拳を受けた相手は苦痛を感じずに死に至ります。(受けた相手の断末魔の叫びが「いい気持ちだ~ちにゃ!」でした)
アニメ版では、聖帝サウザーの軍勢にも使用しています。
秘孔縛(ひこうばく)/秘孔新膻中(ひこうしんたんちゅう)
この技は、ラオウと対峙したトキがケンシロウの動きを封じるために使いました。
北斗神拳の戦いに二対一はなく、二人がかりで相手を倒してもそれは勝利とは呼べないからです。
トキはケンシロウの動きを封じ、「見ることもまた戦いだ」とケンシロウに言うと、ラオウとの死闘に向かうのでした。
秘孔心霊台(ひこうしんれいだい)
ラオウがレイに突いた秘孔新血愁(しんけつしゅう)に対応するただ一つの秘孔。
新血愁によって残りわずかとなったレイの命をほんの少しですが伸ばすことができる秘孔です。
しかしこの秘孔を突けば、体を襲う激痛は新血愁の数倍に跳ね上がります。
発狂してしまうものも少なくありません。
レイはその試練を乗り越え、わずかな生を手に入れますが、代わりにレイの髪は真っ白になってしまいます。
北斗有情断迅拳(ほくとうじょうだんじんけん)
北斗有情破顔拳と同じく、北斗有情拳のひとつ。
トキのこの拳を受けたものは死ぬ間際に天国を見ます。(ケンシロウ談)
受けた者たちの断末魔の叫びは、ほわ~、ふえ~、へっへっへ~。
表情も恍惚として、気持ちがよさそうです。
北斗天帰掌(ほくとてんきしょう)
北斗神拳の誓いの儀礼として使用される技です。
もし、あやまって相手の拳に倒れようとも決して相手を怨まず、悔いを残さず天に帰るという意味があります。
ラオウと戦う前に、トキは自分の拳が病で鈍っていないかケンシロウと戦うことで見極めようとします。
その時にこの技は使用されました。
北斗神拳奥義 闘頸呼法(とうけいこほう)
これは呼気とともに体内に全闘力(エネルギー)を蓄え、吐気とともに一気に全闘力を拳に集約する剛拳の呼法です。
ラオウとの戦いで、トキは自らの柔拳を捨て、剛拳をもってラオウに戦いを挑みます。
天翔百裂拳(てんしょうひゃくれつけん)
北斗百裂拳の空中版です。
空中戦を得意とするトキの真骨頂の技です。
この技でトキはラオウの両手両膝を地に付かせる程追い込みます。
刹活孔(せっかつこう)
この秘孔は打つことで一瞬の剛力を得ることができますが、同時におのれの命を削ることになる非情の秘孔です。
トキが使用したほか、第二部ではケンシロウがファルコにこの秘孔を打って力を与えています。
北斗の拳のトキの強さはどれくらい?
仮にトキが病に侵されていなかったとするならば、北斗の拳で最強の男はトキであったと思われます。
もともと北斗神拳伝承者の最有力候補でしたし、病を得た体でもケンシロウやラオウと互角の戦いを見せています。
病でなければおそらく、北斗神拳究極奥義、「無想転生」も体得していたことでしょう。
ケンシロウではなくトキが、北斗神拳の伝承者になっていたと思われます。
ラオウとの戦いも、確実にトキが勝利を収めていたはずです。
また、北斗神拳を医療に結び付けて人々を救ったり、聖帝サウザーの体の秘密を知っていたりと、トキは非常に慈悲深く博識な人物でもあります。
もしトキが病に侵されていなかったら。
トキは北斗の拳の作中で最強のキャラクターであったといっても過言ではなかったと思います。
北斗の拳のトキの技:まとめ
今回は、原作コミックスのみのトキの技についてまとめてみました。
また、アニメ版やゲーム版などの情報が手に入ったら、追記していきたいと思います。
トキは、「北斗2000年の中でも最も華麗な技を持つ男」の通り、その技は美しいものが多いです。
そして、慈悲深い技も多いです。
トキの代表的な技、「北斗有情拳」は、雑魚キャラでさえ苦痛を感じることなく死に至らしめているという、そんな技です。
そんなトキのモデルは、イエス・キリストなんだそうです。
風貌といい、その人格といい、強さといい、納得ですね!
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