北斗の拳の「あべし」の意味は? 誰が言ったの?

北斗の拳

『北斗の拳』にはいろいろな擬音が登場します。

なかでも注目を浴びるのが、敵キャラがやられたときに発する断末魔の叫び。

実際、断末魔の叫びなんて日本では聞いたことがないので、私にはよくわからないのですが。

一般的には思い残すことがあったり、伝えたいことがあったりするとそれが言葉になるといいます。


北斗の拳の有名な断末魔の中に、「あべし」という言葉があります。

これは、何か意味を持つのでしょうか。それとも全くの意味のない言葉なのでしょうか。

以下、その内容について紹介しています。

北斗の拳の「あべし」の意味は?

結論から言いますと、「あべし」とは「あ~~~~」と「べしっ」がくっついた物だということです。

北斗の拳には原作者の武論尊(ぶろんそん)先生と漫画の原哲夫先生がいらっしゃるのですが、最初に武論尊先生が断末魔の叫びを「そういう」独特なものにしたところ、今度は原哲夫先生が、武論尊先生が書いていなかったところに「そういう」表現をされ、それでお互いに競うような形で漫画を書いていたそうです。

のちに原哲夫先生が語ったところによると、コミックスでは敵キャラの右腕が破壊されているところでキャラが「あ~~~~~!!」と叫び、最終的にべしっと腕が頭に当たるので、それで「あべし」になったとおっしゃられています。

結果的にはこの断末魔の叫びは、北斗の拳の代名詞のような形にヒットしたので、良かったのではないかと思います。

北斗の拳の「あべし」、誰が言ったの?

「あべし」は、『北斗の拳』の敵キャラ、ジャッカルの部下である、元プロボクサーの男が発したセリフです。(コミックス3巻に登場)

ケンシロウに北斗断骨筋(ほくとだんこつきん)を受け、右腕をめちゃくちゃに折られて最終的には頭をつぶされてしまうこの男ですが、実際の作中では名前すら出てきません。

けれどその断末魔の叫びだけは有名になりました。

インパクトがありますからね……。

北斗の拳の他の雑魚キャラの最期のセリフは?

「あべし」と並んで有名な断末魔のセリフ「ひでぶ」は、コミックス1巻に登場するケンシロウのライバル、KING(シン)の部下のハートのセリフです。

ハート様は敵キャラですが、その特性(血を見ると発狂する)ゆえに人気の高いキャラですね。

これまた原哲夫先生曰く、「ひでぶ」は『痛ぇ、ブー』の意味があるそうです。

他にはコミックス2巻に登場するマッド軍曹の「たわば」や、コミックス3巻に登場するフォックスの「ぶぎゃあ!!」、コミックス9巻に登場する、ユダの部下ダガールの「おろら」、コミックス15巻のラオウの部下のウサの「もぽえ~!! ぺいっ!!」などがあります。

とにかく量が多い(笑)

ほとんどの言葉は、意味のないものとなっています。

まとめ

北斗の拳の「あべし」の意味についてまとめてみました。

事の真意は原作者の方々にしか分かりませんが、どうやら「あべし」は武論尊、原哲夫両先生の「遊び心」から生まれた線が濃厚と言えますね。

ハート様と同様に、敵キャラとして人気の高いアミバの断末魔のセリフ「うわらば」も、先生方の遊び心で作られたと考えると、ワクワクします。

「ひでぶ」も「あべし」も、他の擬音も、原哲夫先生曰く当時の編集者に誤字扱いされ、直されるということが多々あったそうで、めげずに書き続けたそうです。

魅力的な敵キャラが数多く存在するのも、北斗の拳の人気のひとつだと思います。

ハート様なんて、初登場から40年近く経つのに、いまだに人気がありますし。

名作はいつまでも残るのだと感じられました……。

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